【第7回】例えを使う場合は、そのイメージを周りの人に聞いてみる

「イカフライのようなかみ応えのある弾力」という表現は、もはや通じない。

「例え」や「比喩」は、情報を圧縮して送れる便利な表現方法です。
ただし、一歩間違うと、大きな誤解を招いてしまいます。
自分では当たり前と思っていても、念のため仲間や知人に、「○○というと、どういうイメージ?」などと確認したほうがいいでしょう。
   
そのとき、8人に聞いて、2人が異なったイメージを持っていたとします。
確立としては25%。つまり、サイトに訪れる人が1000人だとすると、そのうち250人には、異なった印象を与えてしまうのです。
小職はかつて、とある食材をイカフライに例えたことがありました。
すると、受け取られ方は正反対の2通りに分かれ、予想外の波紋を広げることに・・・。
   
固いタイプのイカフライ
   
◆ケース1「サンダルのような履き心地」
〜下り階段で転びやすい、アンチなイメージ〜
   
例えのねらいとしては、圧迫感のなさや軽さにあったのでしょう。
しかし、「かかとがフットしていない」「指に力を入れていないと脱げる」というイメージがあるのも確か。
必ずしもポジティブに聞こえるとは限りません。
   
◆ケース2「新品のような輝きのある状態」
〜色は復元できても、機能は戻らない〜
   
シーンとしては、カバン表面の補修や、車のツヤ出し塗装など。
ただし、商用コピーでは避けるべき表現の一つです。
なぜなら、光沢とは関係のない機能や構造まで「新品のように復元してもらえる」と、期待されてしまうからです。
誤解される確率はわずかでも、分母が大きければ、それなりのクレーム数が生じてしまうでしょう。
   
ライターは、コピーがもたらすリスクを、経験則から予測できます。
不用意な比喩で、クレーム対応に没頭されないよう、専門家をお使いください。
少なくとも「イカフライのような」という例えは、やめたほうが得策です。

   
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