【第10回】言葉の重複、「するする文」と「ことこと文」

「すること」が多いと、誰でも読む気をなくす。

名詞に「する」を加えると動詞になります。
推奨する、提供する、限定する・・・。
同じく、形容詞的な用法もあるため、このような文章をよく見かけます。
   
当店が推奨する商品をご提供する際、数量を限定する場合がございます。
   
また、形容詞や動詞に「こと」を付けると名詞になります。
持ち帰ること、ふさわしくないこと、言いたいこと・・・。 さらにややこしいのは、名詞+「する」+「こと」のような名詞動詞名詞。
   
窒素ガスを封入することのメリットは、劣化することを防ぐことで、鮮度が長持ちすることです。
   
このようなダブり。
書いているほうは大マジメでも、読む側にアレルギーを引き起こしてしまいます。
   
日本国憲法前文
   
◆ケース1「する」の重複を避ける方法
〜熟語やカタカナを避け、普通の動詞を使う〜
   
(×)力説するだけでなく、アピールする方法も考慮する。
(○)気持ちを込めるだけではなく、どう伝えるかも考える。
   
◆ケース2「こと」の重複を避ける方法
〜「場合」「際」の代替、普通の動詞を使う〜
   
(×)青果を値上げすることで懸念されることは、野菜離れが加速することです。
(○)青果を値上げした場合、一層の野菜離れが考えられます。
(○)青果の値段を上げると、ますます野菜が遠ざけられるでしょう。
   
「限る」と書かずに「限定する」とした場合、熟語独特の重厚感が出るかもしれません。
また、「こと」による名詞化は、場面により、ものすごく便利な表現手法となるでしょう。
ただし、過度な多用・重複は厳禁です。知らずに「するする文」や「ことこと文」となっていないよう、ご注意ください。

   
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