【第4回】男性は「自己評価」、女性は「他人評価」でモノを選ぶ

コピーは、商材が想定しているターゲットごとに書き分ける。

一説によると、男性は古来より狩猟を担当していたため、獲物を追うための「手がかり」に引き寄せられるのだとか。
逆に集団の中で家事を担当していた女性は、何よりも協調性を求められ、「他人の思惑」を気にかけるそう。
この理屈を信じるかどうかは別としても、コピーライテンングを考えるヒントにはなるようです。
   
例えば、栄養ドリンクのラベルに書かれている「成分一覧」。
あるいは、デジタルカメラが備えている「モードの種類」。
男性は、こうした「量で表される」情報に関心を示し、その数が多ければ多いほど満足を覚えます。
   
一方の女性は、あまりウンチクを好みません。
それよりも、「芸能人のダレソレがご愛用」とか「すでに10万個以上の販売実績」といった、他人の判断を重視します。
著名人や多くの人が認めたのであれば、それだけ優れた物だろう・・・そんな考え方をするのです。
   
その証拠として、ちまたに流れるテレビショッピングを見てみましょう。
精力剤や工具類など男性が好みそうな商材には、前者の「定量的なコピー」が用いられています。
また、ニキビ治療薬や結果にコミットするサロンなどでおなじみなのが、後者の「定性的なコピー」です。
   
縦に割ったトウモロコシ
   
◆ケース1「男性利用客が多い店舗でトウモロコシをアピール」
〜その人にどれだけメリットをもたらすか〜
   
栄養が豊富なトウモロコシは、できるだけ熱を加えず、成分ごと半生で食すのがオススメ。
抗酸化作用の代名詞といえるミネラルには、ガンを防ぐ効果があるとされています。
また、リノール酸が含まれていますので、動脈硬化の予防にも最適。
毎日の食卓に、さっとチンしたトウモロコシを加えるだけで、若さと健康を保つことがきます。
   
◆ケース2「女性利用客が多い店舗でトウモロコシをアピール」
〜どれだけ多くの人が認めているか〜
   
市内にある飲食店の7割が仕入れている「○○農園」のトウモロコシです。
「当店でも扱ってほしい」という多くの声が寄せられたため、この夏から販売を開始しました。
その特徴は、女優のトウ・モロコさんが病みつきになったという、さわやかな甘さ。
「朝バン」「昼ワイド」などのテレビ番組でも取り上げられた人気の食材。ぜひ、この機にお試しを。
   
上記のテキストは、あくまでイメージです。
少し極端すぎるかもしれませんが、「顧客層やターゲットに応じたコピー」の重要性を、ご理解いただけたでしょうか。
また、このような付加情報を載せることで、単なる価格競争からの脱却も可能だと考えます。

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