この手の類いは、副詞節というそうですな。
そんなわけで、時間軸を絞り込む副詞節、「頃/ころ」「時/とき」の使い分けです。
【頃/ころ】
記者ハンによれば、日時や時間の後に付くときは「ころ」なんだそうです。
子どものころに、良く遊んだ
3時ごろ、関東地方で地震が発生した
一方、コトバとして一連になっているものは「頃」。
豆腐の食べ頃は、煮えっパナに限る。
桜の見頃は4月の上旬にかけて。
ただし、頃で終わる場合は「ころ」でひらくらしい。
煮えっパナが豆腐の食べごろ。
4月の上旬にかけてがサクラの見ごろ。
何だかややこしいですね。
基本はひらがなで、一連になっているものだけ、しかも気が向いたら「頃」ということでいいんじゃないでしょうか。
【時/とき】
同じく記者ハンによれば、厳密な時間を指すときは「時」。「瞬間」で言い換えられる場合ですね。
気付いた時はすでに遅かった。
相手がひるんだ時、攻めに転じる。
In the case of の場合は「とき」。「場合」で言い換えられます。
話し合いがまとまらないときには、裁判を申立てる。
事故に遭ったときは、安静にしていよう。
また、どちらともいえない場合は、ひらがなにしておきますよと。
自分の場合、めんどくさいから、全部「とき」にしています。
ただ、対比表現をするとき、迷うことがありますね。
生まれた年、命を授かった時が、人生のスタートだ。
あれは、東京オリンピックの年、日本が生まれ変わろうとした時に、その事件は起きた。
前後とも漢字で合わせたいじゃないですか。
いつも言っていることですが、ルールをアリキにしてしまうと、表現が乏しくなると思うんですよ。
要は、誰かから使い分けの理由を聞かれたときに、納得のいく説明ができればよし。
それで十分だと思います。