経営分析にインタビューという発想

ライターは取材をする際、「力を入れているところ」や「苦手な分野」などを伺います。
そのとき、表面的な表現にならないよう、「なぜ・どうして」をたたみかけていくのが一般的です。
   
「地域密着型のサービスを提供したい」
なぜ?→「マーケットとなるエリアが狭いため、地元にそっぽを向かれると商売できないから」
そのために、どうしているのか?→「お仕着せではない、オーダーメイドの対応をしている」
顧客の反応は?→「口コミによる紹介が最も多い、一見さんはほとんどみかけない」
   
 ・経営課題〜狭域マーケットにおける顧客の囲い込み〜
 ・自社の強み〜カスタマイズ可能なサービス〜
 ・自社の弱み〜新規顧客への周知不足〜
 ・強化すべき営業戦略〜SNSなどを利用した口コミの拡大〜
   
インタビューをすると、このような論点整理が比較的簡単に行えます。
以下に、小職が行ったヒアリングポイントをお示ししますので、参考にしてください。
ただし、自問自答するより、第三者が客観的に分析したほうが効果的です。

実際に用意したヒアリングポイント

聴診器の拡大

◆カーディーラーの例
〜事前の要望としては「AMGパフォーマンスセンター」オープンの周知〜
   
【基本情報】
社名の正式名称/屋号がある場合は別途確認
企業の代表者/店舗責任者
所在地
電話・FAX
アクセス
営業時間
定休日
   
【取材対象者】
名前
役職
簡単な業務内容
   
【記事の方向性】
現在の広告展開/同じことを繰り返さないため
今回のおおまかな目的/AMGをより知ってもらうのか、知らない人に向けたアピールなのか
   
【施設について】
なぜ「日本初の独立型」なのか、顧客にとって良いことがあるのか
店舗立地の理由、ニーズなのかエリアカバレッジなのか
手応えや反響/「店舗立地の理由」とリンクしていたか
利用客のほかに、観光客へ向けたサービスはあるのか
   
【商品(AMG)について】
簡単な歴史/ヤナセも含めて
創業時のポリシー
現在のポリシー
ポリシーが変わったとしたら、その理由は
商品の魅力を一言で言うと
なぜ、それが可能なのか
車種の紹介
スペックや独自性
   
【サービス(接客)について】
客層
主なニーズ
ヤナセ(AMG)で実現できること
力を入れていること
もっとこうしてほしいという提案があれば
現状の不満点として多いのは
お客様の声
   
【取材対象者について】
子どものころなりたかった職業
この道を選んだきっかけ
入社後の実務はイメージ通りだったか、違っていたか
いまに続く気付き(成功体験・失敗談)
普段から心がけていること
   
【まとめ】
車とは、AMGとは
これからの未来感、ハードや環境はこうなっていくはすだ
自動運転技術が進歩するなか、自動車メーカーの在り方とは
読者へのメッセージ
   
上記のポイントは、あくまで一例です。

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